【校長室より】魂も世話をするの?
令和8年度1学期始業式に、生徒の皆さんへ1つ言葉を贈りました。覚えていますか?それは、“ただ生きるのではなく、善く生きなければならない”という言葉です。
その意味するところは、ただ生きることは、人間に限らず他の動物や生物でもできることなのです。人間に生まれたからには、ただ生きるのではなく、善く生きなければならないのです。
しかし、善く生きるとは、どういう生き方なのでしょうか?どうすればよく生きられるのでしょうか?善いとは一体どういう事でしょうか?
それは、自分自身が善い生き方とは何か、善い生き方とはどういう事なのか?を常に問い続けなければならないのです。時には、ただひたすらやり続けることも大切な時もありますが、時には善くやるためにはどうしたらよいかを問うてみてください。“ただ生きるのではなく、善く生きなければならない”と
この言葉は、今から2000年以上前のギリシアの哲学者ソクラテスという人が残した有名な言葉です。ソクラテスは、多くの有名人と問答をしていく中で、多くの人々が地位や名誉やお金の事についてばかり考えていると感じました。あの人は政治的な地位がどうとか、あの人はお金持ちだとか、これは得か損かなどなど。
ソクラテスは、人間として善く生きる事や魂が善くなる事について全く気にも留めていないこのような状況を嘆いています。そこで、彼は魂が汚されず善くなるようにしなければならない。そのような事を“魂の世話”と呼びました。地位や名誉やお金のことを気にかけるように、魂が善くなることに気を遣わなければならないと言っています。
生徒の皆さんも、テストの成績がどうとか・あの人は格好が良いとか・あの子は運動ができるとか、いろいろと気になるところではあると思います。しかし、時にはソクラテスが説く“魂の世話”をして下さい。そして、“ただ生きるのではなく、善く生きなければならない”と考えてみて下さい。
ただ勉強するのではなく、よく勉強するとは?
ただ部活をするのではなく、よく部活をするとは?
ただ遊ぶのではなく、よく遊ぶとは?
ただ探究活動をするのではなく、よい探究活動とは?
ただ学校祭に参加するのではなく、よく参加する事とは?
“魂の世話”をしながら、様々な場面で、是非いろいろと考えてみてください。
“ただ生きるのではなく、善くやらなければならない”と

